理解を深めるために教育体制も整備されている
重症心身障害児看護への理解を深めるために実施している研修や認定資格制度について紹介していきます。病院勤務と同じようにプリセプターシップによる指導なども行いますが、それと同時に重症心身障害児看護の専門性について学ぶための研修も用意されています。オーストラリアや韓国などの海外に訪問し、日本との考え方やシステムの違いを学ぶ海外研修や、スキルアップに役立つ認定資格制度の設立など、様々な取り組みが行われています。
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新人向け1年目研修
重症心身障害児施設で初めて働く1年目の新人看護師に実施される研修について紹介します。一般の病院とは異なる部分があるので、事前に研修で必要な知識や技術を身につけておく必要があります。新人向けの研修は「基礎」「技術」「コミュニケーション」の3項目に分けて行います。特に重視されるのはコミュニケーションで、利用者と円滑にコミュニケーションがとれるように訓練します。その他にも、事故防止研修などを通じて基本的な内容を学んでいきます。
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更なるキャリアアップを目指す
重症心身障害児施設で働きながらキャリアアップを目指すなら、必ず取得しておきたい資格があります。それが、日本重症心身障害福祉協会の認定資格である「重症心身障害看護師」です。重症心身障害児看護に関する専門性の高い知識や技術を証明する資格です。受験資格や求められるスキルを確認しましょう。それと併せて、重症心身障害看護師を取得した看護師の体験談を紹介しているので、資格取得に興味のある看護師は参考にしてください。
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経験者向けステップアップ研修
経験者向けにステップアップ研修が用意されています。ナイチンゲールの看護論を下敷きにしたKOMI理論を用いて学習し、看護の実践力を磨きます。また、3年目以降はリーダーとしての役割を担うための研修があります。順調に経験を積めば、自身がプリセプターとなって新人の指導に携わることになるでしょう。また、キャリアアップを望む看護師向けの研修や、海外研修、院外研修などを用意して、看護師のスキル向上に努めている施設もあります。